「職種別」過去問集はやらなくてもOK

「公務員試験は過去問集をしっかりやれば合格できる」

と言われますが、この「過去問集」には、

「科目別」過去問集
公務員試験で出題される憲法ミクロ経済学、数的処理、社会科学など、科目別になっている過去問集

「職種別」過去問集
国家一般職や都庁、特別区、地方上級など、公務員試験の職種別になっている過去問集

の2種類があり、それぞれ数社から出版されています。

おそらく、「科目別」過去問集を使う方が多いとは思いますが、直前期になると、「職種別」過去問集も解く必要があるのか?といった質問を多くいただきます。

結論から言えば、「職種別」過去問集を解くことは原則として必要ありません。

理由はいくつかあります。

なぜ「科目別」だけでよいのか

まず、スー過去やクイックマスターに代表される「科目別」過去問集は、職種を問わず膨大な過去問の中から頻出の論点をピックアップして構成されており、これをきっちりこなせば頻出論点を漏れなく押さえることができます。

公務員試験の場合、同じ科目であれば職種が異なっても問題の傾向が大きく異なることはありません。「科目別」過去問集をしっかりこなせば、さまざまなバリエーションの問題を解くことになり、自然に類似問題への対応力も養うことができているのです。

一方、「職種別」過去問集は、その名の通り、特定の職種について直近数年分の過去問を集めているだけです。逆に言えば、直近数年間で出題されていない論点については掲載されていません。そのため、直近で出たというだけで今後の出題可能性が低い論点まで掲載されている反面、直近では出題されていなが比較的重要な論点がないことも多く、網羅性に欠けます。つまり、問題の質や重要性という点でもムラがあるのです。

また、「職種別」過去問集をやらないと時間配分や職種の傾向ががわからない、との主張もありますが、「科目別」過去問集をやりこんだあとに「職種別」過去問集をやっても、すでに解いたことがある問題が多くなるので、時間配分の習得にはあまり役立ちません。本当に時間配分を身につけたいのであれば、各予備校が実施している模擬試験を受けるほうがまだマシです。

ですから、とにかく「科目別」過去問集をきっちり押さえることこそ、合格への近道なのです。

では、「科目別」過去問集を終えるメドはたったとか、もう「科目別」過去問集はカンペキだ!という状態になったら、次は何を優先させるべきなのでしょうか。

そのようなときには、過去問が役に立ちにくい時事問題への対策を進めたり、配点が大きい教養論文の学習を始めたり、あるいは筆記試験終了後だと手遅れになりがちな面接対策を早めに始めたりすることをおすすめします。本試験までの貴重な時間を、さらに有効に使ってくださいね!