「可処分勉強時間」の算出と科目配分

公務員試験に関して、

合格するには1000時間は必要

などと言われることがありますが、合格に何時間必要なのかは、人によって、また受験先などによって異なるので、一般論で捉えても意味がありません。

合格に必要な時間を考えるのであれば、「自分」にとっての個別的でリアルな意味で、

試験本番まであと何時間勉強できるのかという、

「可処分勉強時間」

を把握する方が圧倒的に有益です。

具体的な方法として、今日とか今週とかの現在の状況をベースとして、一日あたり何時間程度勉強できるのかを考えます。その際には、朝に何時間、通勤通学時間に何時間、夜に何時間など、できるだけ具体的に把握するようにしてください。

また、仕事をしている場合など、平日と休日で時間の使い方に大きな違いがあれば、それらも考慮して、平日何時間、休日何時間というように把握してください。

そうやって、例えば

平日4時間
土日8時間

が可能ならば、1週間あたりの可処分勉強時間は

4時間×5日+8時間×2日=36時間

となり、1か月=4週間だとすると、1か月あたりの可処分勉強時間は

36時間×4週間=144時間

になります。

これを、例えば来年6月下旬に実施される地方上級試験までの期間で計算すると、

144時間×6か月=864時間

になります。

直前期に少し時間数を増やすことができるならば、直前2か月は1日あたり1時間増やすとして、

864時間+60時間=924時間

が最終的な可処分時間ということになります。

可処分勉強時間の科目配分

可処分勉強時間が算出できたら、次にその時間を科目ごとに配分します。

その際、「憲法に100時間」といった配分ではざっくりしすぎです。「憲法の講義に50時間、過去問を押さえるのに40時間、出来なかった問題や模試の総復習に10時間」など、勉強で実際に使うツール単位で時間を配分することが大切です。

また、各科目ごとに「おおよそ何割の得点を目指すのか」の目標を決めるようにしてください。

例えば、「法学部に在籍していて憲法民法は大学でもやっているため比較的得意だから8割目指すけど、数学はあまり得意じゃないから、数的処理と経済学は5割を確保できればいい」などといった感じです。

公務員試験は全体で6〜7割確保できれば、十分合格できる試験です。

したがって、科目によって8割目指すものもあれば、5割程度でよい、というものがあっても問題ありません。何割かというのは、あまり厳密に考える必要はなく、まずは現時点での感覚で決めておき、勉強が進んでいくにつれて、その都度微修正をかけていってください。

定期的な見直し

「可処分時間の算出」と「可処分時間の配分」を決めるのは、あくまで現時点でのことです。勉強が進んでいくと、科目によっては思ったより簡単だったとか、逆に想像より難しくて手間取ったなどということはよくあります。

ですから、決めた内容は随時見直して行く必要があります。

できれば週1回曜日を決めて、定期的に見直して行くようにしてください。試験本番までに8割程度できる手応えを得られた科目があったら、優先度を落として勉強時間を減らしたり、なかなか理解できずに当初の予定より何度も過去問を多くの解く必要がありそうな科目は、勉強時間を増やしていったりなどの修正をしていってください。

勉強は、無計画にやみくもにやってもあまり効果がでません。逆に、決めた計画に囚われすぎて柔軟性を欠いてしまっても得点は伸びません。

自分自身に合った適切な計画を立て、定期的に柔軟にその計画を修正していくことがとても大切です。常にモチベーションと緊張感を保ちながら勉強にとりくみ、合格へ一歩一歩近づいていきましょう。