択一試験は7割狙いでちょうどいい

公務員試験では、原則として満点を狙う必要のない科目がほとんどです。もし満点狙いの勉強をしてしまうと、その科目に時間がかかりすぎてしまって他の科目に十分手が回らなくなってしまいます。その結果、総合点で合格点を上回ることができず、不合格になってしまう危険性があります。

具体的な科目を挙げて見てみましょう。

例えば「政治学」や「経営学」。一見、なんの共通点もなさそうですが、よく見ると重要な共通点があります。

まず1つ目は、「範囲があいまい」という点です。

政治学経営学には、そもそも「ここまで」という明確な範囲が存在しません。書店にいけば政治学経営学の基本書がたくさんありますが、それらを手にとって見ると、扱っている論点が微妙に異なることに気づくと思います。

10年分くらいの過去問を確認すると、7~8割は一定の範囲から出題されていることが分かります。しかし、残りの2〜3割は、「これって政治学経営学)?」といった疑問符がつくような出題があります。政治学では、世界史でのような出題があったり、経営学では、経済学や会計学の論点が扱われたりします。

2つ目は、どちらも「時事的な内容を含む」という点です。

政治学では、最新の国際・国内政治事情が出題されたり、経営学では、経営に関する新しいキーワードが出題されたりします。それらの最新論点・キーワードをすべて押さえるのは非常に困難です。

3つ目は、「他の科目と関連するあるいは重なる論点がある」という点です。

政治学経営学を両方学習すると気づくことですが、どちらにも「リーダーシップ論」という論点があり、同じ学説・同じ学者がでてきます。試験的に厳密にとらえると多少問われ方が異なっていたりしますが、基本的には同じです。

このような理由のため、政治学経営学などはその範囲があいまいで、「これだけやれば完璧!」という到達点がはっきりしないのです。

7割狙いが合格への近道

では、このように範囲があいまいな科目はどのように勉強すればよいのでしょうか?

その答えが、

「常に7割程度を確保できる力をつける」

ということです。

公務員試験で出題される科目のほとんどは、7〜8割程度は過去に出題された問題(過去問)とほぼ同じか類似の問題であるため、過去問演習を丁寧にやっていけばおのずとできるようになります。得意になったと感じても、その先に満点を狙う学習をしてはいけません。

それでももし、残りの2割をとろうとするなら、倍の努力が必要だということを覚悟してください。

どの科目でも、5割ぐらいから7割ぐらいの実力に上げるのと、7割から9割に上げるのとでは、労力や時間が本当に2倍必要になるのです。

ある科目について、「7割くらいはだいたい解けるな」という自信をもてたら、その科目の勉強には一区切りつけて、他の7割とれない科目の勉強に移るようにしてください。