面接試験は「第二印象」で決まる

第一印象にこだわりすぎなくていい

公務員試験に限らず、面接試験は「第一印象」で決まるとよく言われます。礼儀、服装、表情 、声のトーンや大きさ、しぐさといった外見的なことに加えて、「アイスブレイク」と呼ばれる面接導入部分での雑談(「面接会場までどうやって来ましたか?」など)の受け答えが、面接の評価を大きく左右するというものです。さらに細かいところでは、ノックの回数は2回でなく3回でなければ ダメだとか、お辞儀の角度は何度であるとか、そういう些細なことが合否に大きな影響を与えるというような根も葉もない噂が後を絶ちません。


でも、常識的に考えてみれば、そんな「第一印象」だけで面接の合否が決まるわけがないことはすぐに分かると思います。「第一印象」をおろそかしてもよいわけではありませんが、あまりにも第一印象にこだわるのは、面接試験における本当の「勝負どころ」 を見失っている議論といってよいでしょう。

面接での本当の「勝負どころ」

面接試験での本当の勝負どころは、その第一印象に続く場面での「第二印象」です。「第二印象」という言葉は一般的ではありませんが、ここでいう「第二印象」とは、いわゆる「自己PR」と「志望動機」から受ける印象のことです。受験生の多くがが面接試験対策で最も悩む「自己PR」と「志望動機」を、いかに本番で説得的に面接官にアピールすることができるか。初対面の面接官に与えるその「印象」こそが、面接試験における最大のヤマ場であり、勝負のカギを握る最大のポイントなのです。


ただし、みなさんが面接シートに書く自己PRと志望動機から受ける「事前の印象」と、面接試験本番でプレゼンされる自己PRと志望動機から受ける「第二印象」は、必ずしも一致しません。ここでは後者の、面接の現場で面接官が受ける「第二印象」の良し悪しが、面接試験の勝負どころになっていることをしっかり理解する必要があります。

とにかく「第二印象」が大事

「第二印象」の重要性は、それ自体に留まりません。「第二印象」の良し悪しは、その後の質疑応答にも大きな影響を及ぼします。自己PRと志望動機によって形成された「第二印象」は、面接官のその後の質疑応答の形式や内容を決め、その流れのなかで自然に面接の評価が定まってしまうからです。「第二印象」があまり芳しくなかった場合に、それに続く質疑応答においてそのビハインドを挽回するのは、かなり難しいことと覚悟しなければなりません。


このように、面接試験での比重はあくまで、


「第一印象」< 「第二印象」

 

であることを、あらためて肝に銘じてください。「第一印象」での失点は、その後の質疑応答を通じていくらでも取り戻せますが 、「第二印象」での失点を取戻すのは至難の業。面接試験の対策は、「第二印象」を形成する自己PRと志望動機を中心に据えるべきであることは明らかです。