面接でアピールされない「もう一つ」のコミュニケーション能力

公務員試験に限らず、採用面接では、

「コミュニケーション能力」

がよく取り上げられます。また、面接でアピールする対象としている方も多いと思います。

コミュ力」と略されることもあるこの能力については、あったほうが有利だとか、どのようにアピールするべきだとか、エピソードの具体性が必要だとか、色々言われているのはご承知の通りです。

しかしながら、「コミュニケーション能力」という概念は、そもそも非常に多面的なものです。にもかかわらず、ざっくりと捉えられていることが多いため、その言葉が「独り歩き」して、受験生に過度な負担を与えているのではないかと感じています。

例えば

「コミュニケーション能力=話す能力」

であると、非常に狭義に捉えられているのでは、という疑問です。

「聞く人」から見たコミュニケーション

言うまでもなく「コミュニケーション」は、1人で成立することはありえず、2人以上の複数人の間で行われます。そして必ず「話す人」と「聞く人」の2種類が存在します。

そうであるのに、コミュニケーション能力が云々されるときには、「◯◯くんの話って説得力ある」とか「◯◯ちゃんの話は分かりやすい」など、「話す人」のみに焦点が当たるのが一般的です。

ここで重視する必要があるのが、コミュニケーションとは、「話したことが相手に正確に伝わって初めて成立する」という事実です。

たとえ話す側の能力がイマイチだったとしても、聞く側の能力、すなわち「聞く能力」が優れていれば、コミュニケーションはちゃんと成立することも多々あるのです。

そうであるからこそ、

相手の話を「聞く能力」さらには「理解する能力」「感じとる能力」も、疑いなく「コミュニケーション能力」の重要な一部なのです。

例えば、男女間の恋愛の話になると、男女問わずモテる人の要素として「聞き上手」という素養が挙がることも多いですよね。あるいは、ビジネスにおいても、交渉相手に思う存分気持ちよくしゃべってもらうこと、そしてそのような環境や空気を作り出すことができること、言い換えれば「受容能力」というスキルが高く評価されるているのは常識です。

コミュニケーションの両面性

以上のように捉えると、「コミュニケーション能力」というのは、

「話す能力」=「伝える能力」

だけではなく、

「聞く能力」=「受容する能力」

の面からも、

しっかりグリップしておくべき概念ということがわかると思います。

面接対策に取り組む段階になると、なにかと考えさせられる「コミュニケーション能力」ですが、より幅広い観点から、より多くの角度から、もういちどじっくり見直してみてくださいね。