ひとり歩きする「圧迫面接」という言葉

公務員試験に限らず、民間企業を含めて採用面接の世界では、

圧迫面接

なる言葉が存在します。文字どおり、受験生を「圧迫」するような質問を投げかけ、それに対する回答の内容やその様子などを評価する面接の手法です。

私自身、自分自身がかつて民間企業や公務員試験の面接受けてきたり、また、大手公務員試験予備校で受験生から相談を受けたり合格者から話を聞いたりした中で感じていたのは、

「そもそも公務員試験に圧迫面接なんてあるのか?」

という疑問です。受験生や合格者から聞いた話のなかから、<パターン1>から<パターン4>の4種類のやりとりを挙げてみます。みなさんはこれが「圧迫面接」だと感じますか?

これって「圧迫」面接?

<パターン1>
面接官:「あなたはなぜ国家公務員を志望したのですか?」
受験生:「福祉政策に取り組んで高齢者や障害者など社会的弱者のためになる仕事がしたいからです」
面接官:「そうですか。でも社会的弱者のためになる仕事がしたいのであれば、国家公務員でなくても地方公務員や民間の福祉関連の企業でもそういった仕事はできると思いますが、なぜ国家公務員なのですか?」
受験生:「。。。。。。。」

<パターン2>
面接官:「あなたが◯◯県でやりたい仕事は何ですか?」
受験生:「はい、特に外国人観光客対策をやりたいと思っています。多くの観光客に来てもらえるような魅力的な自治体にしたいと思っています」
面接官:「観光政策って、今はどこの県でも市でも力を入れていることだけど、あなたはなぜ◯◯県で観光政策をやりたいのですか?」
受験生:「。。。。。。。」

<パターン3>
面接官:「あなたの長所は何ですか?」
受験生:「何事も粘り強く、最後まで諦めずに取り組むことができる点です」
面接官:「(面接シートを見ながら)面接シートを見ると、短期間で転職と就職を繰り返しているし、アルバイトも1年以上続いたことがないようですが、なぜそう言えるのですか?」
受験生:「。。。。。。。」

<パターン4>
面接官:「あなたはサークルの中でどのような役割を担っていましたか?」
受験生:「縁の下の力持ち的立場で、サークルの活動がスムーズに行くようにフォローする役割を担っていました」
面接官:「そうですか。でもそれって、縁の下の力持ちにはなれるけど組織のリーダーにはなれない、という風にも言えませんか?」
受験生:「。。。。。。。」

<パターン1><パターン2><パターン3><パターン4>は、すべて実際の受験生による本番の面接でのやりとりです。どのパターンも、受験生の回答に対して面接官がさらにツッコミを入れています。

事前の準備で不安を解消

この「ツッコミ」を「圧迫」と捉えるかどうかですが、正直、これを「圧迫」と捉えているようだと、それは単なる準備不足。上に挙げたどのパターンも、当然のように想定できる「ツッコミ」ですので、これまた当然のように事前に準備しておくことが必要です。

でも心配しないでください。

事前に準備しておくことが「必要」ということは、事前に準備しておくことが「可能」ということ。少なくとも公務員試験では、本当の意味で「圧迫」と呼ばれるような面接はほとんどありません。ひとり歩きしがちな「圧迫面接」などといった言葉に惑わされることなく、淡々と面接対策を進めていってくださいね!