特別区面接カード「ツボのツボ」

特別区I類試験では、面接カードを提出するタイミングが、受験申し込みと同じタイミングとなり、大きく前倒しになりました。形式も従来の紙ベースからオンラインベースに変わっています。

多くの受験生が筆記試験の直前対策にかかりっきりになる時期なので、このタイミングで面接カードを作成するのはかなり大変なことです。とはいえ、面接カードを適当に作るわけにもいかない、、、そんな悩みを抱えている方が非常に多いと思います。

直前期の筆記対策に影響を与えないように、できるだけ手間を掛けずにクオリティの高い面接カードを作り上げるため、特別区の面接カードの項目ごとに必要最低限のポイントをまとめましたので、参考にしてみてください。

 

面接カード全体について

まず、特別区の面接カードで入力すべきメインの項目は3つです。字数制限は各項目250字以内なので、見た目の印象を考えた場合、少なくとも200字以上、230〜240字台で終わるようにするのがベストです。

 

面接カード各項目について

(1)【あなたが特別区でどのような仕事に挑戦したいか、あなたの強みと志望動機も含めて具体的に入力してください。(250文字以内)】※面接の冒頭に3分程度でプレゼンテーションをしていただきます。

冒頭で「どのような仕事に挑戦したいか」と聞かれているので、これが結論となるようにしてください。冒頭に「〜に挑戦したいです」といように、簡潔に結論をもってくるとインパクトが強くなるのでおすすめです。

その際、「具体的に」とあるので、「少子化対策に挑戦したい」とか「防災に挑戦したい」などと抽象的に表現するのではなく、「保育の質や多様性を高めることに挑戦したい」とか「近隣自治体と連携した帰宅難民対策に挑戦したい」など、挑戦したいことがひと目でわかるように具体的に表現してください。

また、「あなたの強み」「志望動機」を「具体的に」表現することも求められています。「強み」については、その強みを発揮できた自身の経験を挙げ、「志望動機」については、なぜ民間や国ではなく地方自治体かに留意して書いてください。

さらに、多くの地方自治体の中でなぜ特別区なのか、先進的だからとか地元だからとかといった誰でも挙げられることではなく、自身の経験に絡めて説明してください。わざわざ「具体的に」と指示があるのは、そう明記しないと、一般的・抽象的な内容になってしまう人が非常に多いからです。


(2)【あなたが一つのことをやり遂げた経験を挙げ、その中で最も困難だと感じたことと、それをどのように乗り越えたかを入力してください。(250文字以内)】

まず、問題となるのが、いつの経験を取り上げるべきかということです。本質的にはいつの経験でも構わないのですが、大学生が、高校時代や中学時代の出来事を取り上げると、「大学時代には何か困難なことはなかったの?」と突っ込まれる可能性が高くなります。

したがって、特にこだわりがなければ大学時代のことを取り上げてください。ただし、客観的に見て高校時代の出来事のほうが困難だと感じるのであれば、それを取り上げても大丈夫です。また、社会人経験が1年程度以上ある方は、大学時代のことより、社会人になってからのことを書くのが無難です。

なお、最も困難だった出来事として大学受験などの試験勉強を挙げる方もいるのですが、特殊な環境や条件の下で勉強していた場合でない限り、受験勉強の困難さを挙げても面接では評価されません。 

また、「やり遂げた経験」を挙げたら、その中で摘示する「最も困難だと感じたこと」がなぜ最も困難だったのか、どのように困難だったのかを簡潔に説明してください。この説明がないと、面接官が共感しにくくなります。

さらに、「どのように乗り越えたか」については、自分で工夫したことや心がけたことはもちろん、他の人に助けを求めたり協力してもらったりしたことがあれば積極的に取り上げてください。(2)で最も差がつきやすい箇所なので、エピソードを分かりやすく絡めることが効果的です。 

 

(3)【目標達成に向けてチームで行った経験において、チームへの貢献につながったあなた独自のアイデアを、ご自身の役割とともに入力してください。(250文字以内)】 
この項目でポイントとなるのは、「ご自身の役割」です。私がこれまで見てきた面接カードでも、残念ながらこの部分が不明確なものが非常に多く見受けられます。「リーダー」なのか「調整役」なのか「盛り上げ役」なのか「縁の下の力持ち」なのか、また別の役割なのかが、一目瞭然で分かるように表現することが求められます。

また、「独自のアイデア」については、なにか施策についてのアイデアのほか、チームワークの強化やグループ内のコミュニケーションの工夫に関するアイデアなども考えられますので、幅広く自由に考えてください。

そして、この(3)は(2)と異なり、あくまで「チーム」で行った経験が求められているので、自身の独自のアイデアが、チームにどう貢献できたのかを明確にすることを強く意識してください。

 

最後に

すべての項目を通して最重要なのは、どの項目も「具体的に」表現することです。ここで「具体的に」とは、「自身の経験に絡めて」と同義です。誰でも気づく特別区の外形的なことではなく、自身の経験に絡めた内容にすれば、自然と差別化され、面接官の印象にも残りやすくなります。

また、オンライン入力なので、手書きではありえないような間違い(変換ミスなど)が起こりえます。必ず複数回見直すほか、できれば第三者にもチェックしてもらうようにしてください。