筆記試験は「同質化」面接試験は「差別化」

ほとんどの公務員試験は、筆記試験と面接試験で構成されています。その第1のハードルである筆記試験では、「誰でも同じ問題で出来るだけ高い点数を取ること」が求められます。

これは、「他人と違う答えを生み出せることが評価される世界」ではなく、「誰でも同じ正解を出せることが評価される世界」です。言い換えれば、「他の多くの人ができることを確実にできるようにすること=同質化」のレベル争いにほかなりません。

中学受験や高校受験、大学受験は、こうした「同質化」を競う試験がほとんどなので、多くの方は無意識にその「同質化」を追求することに慣れています。そのため、公務員試験の筆記試験でも、ムダなことはやらず(合理化)、優先順位を考えてスケジューリングし(最適化)、過去問を使って傾向を把握しながらインプット・アウトプットする(効率化)といった「同質化」を強化する対策で成果を出すことができるのです。

面接試験は「差別化」が問われる試験

しかし、第2のハードルである面接試験は違います。面接試験における評価の対象は、「他の多くの人ができることが確実にできること」ではなく「他の多くの人にはないことや他の多くの人にはできないこと」です。

つまり、面接試験で必要なのは「同質化」ではなく「差別化」なのです。

にもかかわらず、面接試験を筆記試験と同じように捉えて「同質化対策」をしてしまい、結果的に試験に合格できないというケースが後を絶ちません。無理もありません。「試験」というだけで、いつのまにか正解を求める習性が、かなり多くの受験生に染み付いてしまっているからです。

ただ、多くの受験生がそうだとすれば、逆にチャンスではないでしょうか。

筆記試験と面接試験の違いを認識し、しっかりと「差別化対策」を講じることができれば、それだけで一歩抜きん出ることが可能になってくるからです。

受験生が何千人いようが、同じ人生を歩んできた人は二人といません。似たような境遇で生活してきたと見えても、ちょっと詳しく振り返れば、見てきたもの感じてきたもの触れてきたものは相当異なっているはずです。そうした「自分の経験」に基づいて、自然な「差別化」を図っていきましょう。

筆記モード”と“面接モード”の切り替え

これからは、筆記試験対策と面接試験対策を同時並行で行っていくことも多くなると思います。

特に、面接試験の本質が「差別化」にある以上、面接対策を“筆記モード”のまま捉えてしまうと、その対策が合格から遠ざかることなってしまいます。面接試験対策がいつのまにか“筆記モード”になっていないか、継続的なチェックを欠かさないでください。

「同質化」を追求する“筆記モード”と「差別化」を重視する“面接モード”を的確に切り替え、それぞれの試験対策に活かしていきましょう。