時事&教養論文対策★5分で読める平成31年度予算

2019年3月27日、平成最後となる平成31年度予算が国会で成立しました。

公務員試験の財政学(専門科目)、時事、社会科学(教養科目)などで出題される国家予算は、原則として試験が行われる年度の「前年度」の国家予算についてです。したがって、直前に迫った平成31年度(令和元年度)の公務員試験では、「平成30年度」の国家予算が問われることになります。

ただ、当たり前ですが、その「平成30年度」の国家予算って、すでに過去のもの。上述のように、先日3月27日には、平成31年度予算が成立しており、今年の公務員試験の筆記試験や面接が行われる最中の行政は、原則としてこの平成31年度予算に基づいて動いています。

そのような現実的な事情を反映してか、一部の公務員試験(都庁など)では、時事問題として、試験の実施年度、すなわち平成31年度の国家予算が出題されることがあり、事前の対策が必要となっています。

また、試験の実施年度の予算は、教養論文対策や面接対策としても非常に大切。なぜなら、上述のように、今年の試験が行われているときには平成31年度予算の執行の真っ最中ですから、採用する側から見れば、試験の実施年度の予算=平成31年度予算を知っておくというのはむしろ当然ともいえるからです。

具体的には、国家公務員試験での官庁訪問の場合、訪問先の省庁の業務内容について、平成31年度予算を前提とした話が出る可能性も十分ありますし、地方自治体の試験で配点の高い教養論文で問われる各種行政課題についても、平成31年度予算の知識が生きることは当然でてきます。

こんなに重要な平成31年度予算ですが、予備校の講義でも扱われることはほとんどなく、また各種時事対策本でも扱っていないものも多く、限られた時間の中で具体的な対策とることが非常に困難です。

そこで、今回のブログでは、成立したばかりの「平成31年度予算」について、

【1】時事対策向け
【2】教養論文・面接対策向け

に分けてまとめてみました。5分あれば読めますし、試験前日、面接前日に見直すだけで使えるように書いたので、ぜひ活用してください。

【1】時事対策向け

時事で平成31年度予算が出題されたとしても、専門の財政学のように細かい内容が問われることは考えにくいので、

「概要」
「概数」
「前年より増えたか減ったか」

の3ポイントを押さえれば十分です。

<歳入>
▶一般会計の歳出総額は、101兆4564億円で、前年度当初予算額に比べて3.8%増↑
▶租税及印紙収入は、62兆4950億円で、前年度当初予算額に比べて5.8%増↑
▶公債金は、32兆6598億円で、前年度当初予算額に比べて3.1%減↓
※公債金の8割弱が特例公債。

<歳出>
国債費は、23兆5082億円で、前年度当初予算額に比べて0.9%増↑
▶一般歳出は、61兆9632億円で、前年度当初予算額に比べて5.2%増↑
地方交付税交付金等は、15兆9850億円で、前年度当初予算額に比べて3.0%増↑
(主要経費別内訳)←以下のメインどころは全て増↑
社会保障関係費は、34兆587億円で、前年度当初予算額に比べて3.2%増↑
▶公共事業関係費は、6兆9099億円で、前年度当初予算額に比べて15.6%増↑
▶文教及び科学振興費は、5兆6025億円で、前年度当初予算額に比べて4.7%増↑
▶防衛関係費は、5兆2574億円で、前年度当初予算額に比べて1.3%増↑


【ポイント】
初めて当初予算として100兆円を超えた。
社会保障関係費は、6年連続で30兆円を超え過去最大となっている。
・中でも年金給付費、医療給付費が多く、少子化対策も前年度当初予算に比べて8.6%増と大幅に増加している。
・防衛関係費が、5兆円を超えており過去最大となっている。
・公債依存度は、32.2%程度とやや低下した(前年度当初は34.5%)。

【2】教養論文・面接対策向け

・教養論文で頻出の少子高齢化問題について出題されたら、「社会保障関係費は6年連続で30兆円を超えて過去最大を更新しており〜」とか「少子化対策費も大幅に増えており〜」といったリアルな記述を入れることができる。
・財政の健全性の観点からは、公債金や国債費、公債依存度などの数値は前年より改善しており、また税収は前年より大幅に増加しているので、「国家財政はさらに悪化しており〜」といった趣旨の記述は入れないほうがよい。
・「平成31年度予算のポイント」として、消費税増収分を活用した幼児教育の無償化や費税引上げによる経済への影響の平準化、防災・減災、国土強靱化などを挙げている。