文章理解に苦手意識がある方へ

意外に比重が高い文章理解

教養の択一試験で課される科目の中に「文章理解」という科目があります。センター試験の国語と英語に該当する科目です。

この「文章理解」を苦手とする方がかなり多いようで、必勝倶楽部宛にその勉強方法についてよく質問をいただきます。

職種によって多少異なりますが、たとえば国家一般職では、国語と英語合わせて11問出題されます。教養の択一試験は40点満点ですから、配点の4分の1以上を占め、比重が非常に大きい科目です。そのため、文章理解の出来不出来が合否にかなりの影響を及ぼすことも事実です。

内容的にはセンター試験より平易ですが、他の科目と異なり、掴みどころがないような印象が強いためか、苦手意識があっても具体的な対策が取りにくいと推察されます。

過去問が最適の教材

対策としてまず形式面からいえるのは、

「模試を使うな」
「過去問を使おう」

ということです。

著作権の関係もあって、各予備校が実施する模試ではオリジナルの文章理解問題を作成しています。しかし、使用する文章の出典元や選択肢の内容など、どれをとっても模試は本試験と比べて違和感のあるものが多く、模試で演習をするのはむしろ逆効果と言ってもいいほどです。したがって、必ず過去問集を教材として演習してください。

また、過去問集に関しては、スー過去やクイックマスターといった科目別過去問集だけだと最近の問題がやや不足します。 

で、

「職種別」過去問集はやらなくてもOK

と書きましたが、その例外として、苦手意識を払拭するために問題演習を多めにこなしたいという方は、職種別過去問集で文章理解だけをピックアップして解いてみるのもよいと思います。

国語と英語の学習ポイント

次に内容面の対策として、国語については、

「一般論を排除すること」
「本文から直接読み取ることができる事のみから選択肢を正誤判断すること」
「解説を咀嚼すること」

が大切です。

文章理解の問題では、「一般論ではおかしいけれど問題文中では正しい」という内容のものもあります。文章理解では、あくまで出題された文章に照らして選択肢を見る目が必要であり、一般論というモノサシで選択肢の正誤を決めてはいけません。それなのに、一般論では正しいからという理由で、そうした主旨の選択肢を「◯」にしてしまいがちですから、そこは必ず注意しながら解いてください。言い換えれば、本文から直接読み取ることができる内容のみから、選択肢の正誤を判断するトレーニングを徹底していただきたいということです。

また、解説の読み方も一つのポイントです。ときどき自分の考え方からすると違和感のある内容の文章があったりすると、その解説にも文句をつけたくなりますが、そこはガマンです。解説は解説として「そう考えるんだな」と、あくまで解説を「咀嚼する」ようにしてください。

英語については、苦手意識がある場合、基本的な単語力が不足している可能性が高いです。

特に、動詞や形容詞の単語力が不足していると、そもそも文章の重要部分が読み取れないので、これらについてだけでも大学受験用の単語集をつかって学習することをオススメします。

単語の学習は、わざわざ時間をとる必要はなく、通勤通学やお風呂の中でなど、細切れ時間をうまく活用してください。基本的な単語力がつけばあとは過去問集を丁寧にこなしてください。国語より英語のほうが選択肢の判別は平易です。解説を読んで復習する際には、選択肢の内容が本文のどこに書いてあるのかを常に照らし合わせるようにしてください。

なお、文章理解の対策には、講義(インプット)は必要ありません。公務員試験予備校では文章理解の講座を行っていることも多いですが、わざわざ時間を割いて講義を受けなくても、すぐに過去問集を解いていけば問題ありません。

文章理解は、過去問をしっかりこなしていけば安定して得点できるようになります。その際、一時期に集中して解くより、他の科目の学習の合間を見つけて、息抜きがてらに少しずつ継続的に解いていくほうが効果が高い科目でもあります。