非常に多くの科目が出題される公務員試験ですが、その中でもいろいろな意味で特徴のある科目が
「時事」
です。この「時事」という科目、他の科目と大きく異なる点が2つあります。1つ目が
「範囲がどこからどこまでなのか不明」
という点、2つ目が
「過去問が使えない」
という点です。今回のブログでは、1つ目に焦点を当ててみたいと思います。
時事の出題範囲
時事は、毎年4月下旬から6月ごろに実施される国家公務員試験(国家一般職や国税専門官試験など)や地方公務員試験(都道府県庁や特別区、大規模市役所など)、ほとんどの試験で出題されています。中には5問程度とかなり多くの問題が出題される試験種もあります。
ここでいう「時事」とは、「その『時』々に起こったさまざまな出来『事』」、いわゆる「ニュース」です。ただ一口に「ニュース」といっても色々なニュースがあるので、どんなニュースが試験で出るんだ?という疑問が出てきます。
この点について、試験の実施側は何ら発表していません。
そのため、どういった分野のニュースが対象となるのか、また、いつからいつまでのニュースが対象となるのか、範囲は明確ではありません。ですから、その範囲については、過去問などから推測する必要があります。
どういった分野のニュースが対象となるのか?
下記の
にある【的中例】が参考になると思います。国内外の政治、経済、社会に関することから、科学や文化、芸術、スポーツなどに関する事柄まで多岐に渡っているいることが分かると思います。
どの時期のニュースが対象となるのか?
この点特に、「いつまで?」のニュースが出題されるのかについてよく質問をいただきます。
過去問を確認してみると、試験が実施される年の1~3月頃のニュースが出題されることもあるのがわかります。となると、5月に実施される試験であれば、2か月前の3月までのニュースをカバーするのは必須です。
なお、過去には試験が実施される年の4月に起こったニュースが出題されたこともあります。したがって、余力があれば、特に大きなニュースだけでも4月のニュースもカバーしておくと安心です。
また、「いつから?」については、試験種によって異なるものの、主に試験が実施される年の前年以降のニュースがよく出題されています。国家一般職や国税専門官など国家系の試験では、少しさかのぼって2年程度前のニュースまで出題されることもありますので、国家系試験の志望度が高い方は、頭の片隅に留めておいてください。