社会人受験生の合格法

最近、公務員試験を受験する社会人が非常に多くなっています。転職先の一つとして公務員を考えているということですが、社会人が受験する公務員試験は大きく2つに分けられます。

社会人が受ける公務員試験は2種類ある

1つは、通常の大卒程度向けの試験を受ける、というパターン。大卒向けの試験の年齢制限は、職種にもよりますがだいたい20代後半くらいまで。中には30代半ばまでOKというところもあります。

この試験は、マークシート方式の教養試験、専門試験のほか、論文試験、面接試験から構成されるケースが大部分です。

もう1つは、社会人経験者を対象とした試験を受ける、というパターン。最近は国・地方自治体問わず、大卒程度向け試験とは別に、社会人経験者向けの試験を実施しているところが多くなっています。

この試験では、専門試験を課すところはあまりなく、マークシートの教養試験のほかは、前職での職務経歴書やそれに準ずる論文試験が課されるケースが多くなっています。また、この試験では、一定期間(例えば5年とか8年とか)の職務経歴が要求されます。

どちらの試験を受けるべきかの判断基準

2種類の試験について、試験内容の観点から見てみます。

筆記試験の勉強が苦にならない、というのであれば、大卒程度向けの試験を受けるのも手です。年齢が多少高くても、年齢制限に引っかからなければ、際立って不利になるということはありません。採用者数もこちらのほうが多いケースがほとんどです。ただ、大卒程度向けの試験では筆記試験の比重がかなり高いので、それなりに勉強時間が必要とされます。

一方、社会人経験者向けの試験は、相対的に筆記試験の比重は低く、勉強時間はそれほど多く必要とはされません。ただ、社会人経験者向けの試験は、大卒程度向け試験に比べて採用者数は少なく、倍率も高くなる傾向にあります。それでも大規模な自治体では100人単位で採用するところもあります。

どちらの試験を受けるべきかを決めるにあたって、考慮すべきは、

「仕事を辞めて勉強できるかどうか」

ということです。筆記試験の比重が高い大卒向け試験の場合は、フルタイムで仕事をしながら、ときどきは残業も。。。という環境だと、相当高いモチベーションとともに時間管理を徹底させないと勉強時間を確保するのが難しいのが現実です。それでも最後の最後まで働きながら合格する人もいるにはいますが、これまで見てきた社会人受験生の合格者の多くが年末くらいで仕事を辞めて、受験勉強に専念したケースが多いです。また、仕事を辞めるということは退路を断つ、ということになり、そのプレッシャーを逆にモチベーションにした合格者も多いようです。

一方、筆記試験の比重が相対的に低い社会人経験者向け試験の場合は、フルタイムで仕事をしながらそのまま受験するという人も多くいます。また、この試験では、職務経歴に関する論文を書かされることが多いので、この点でも、試験の時点で働いていたほうが説得力がある、ということにもなります。また面接試験においても、今現在働いている!という状態のほうが、それまでの社会人としての経験をアピールする上でも有利に働くことが多いようです。さまざまな事情で、仕事を辞めることはできないけど、なんとか公務員試験を受けたい、という場合は、こちら試験の方が良いと判断されるケースもあります。

以上、社会人受験生の合格法について大まかに書いてみましたが、社会人の方は1人1人、経歴や事情等に大きな差異があり、慎重に判断する必要があります。