時事&論文&面接対策★5分で読める令和2年度予算

2020年3月27日、令和2年度予算が国会で成立しました。

公務員試験の財政学(専門択一)、時事、社会科学(教養択一)などで出題される国家予算は、原則として試験が行われる年度の「前年度」の国家予算についてです。したがって、直前に迫った令和2年度の公務員試験でのそれらの科目では、「令和元年度」の国家予算が問われることになります。

ただ、当たり前ですが、その「令和元年度」の国家予算は、すでに過去のもの。上述のように、2020年3月27日には、令和2年度予算が成立しており、今年の公務員試験の筆記試験や面接が行われる最中の行政は、原則として、この令和2年度予算に基づいて動いています。

そのような現実的な事情を反映してか、一部の公務員試験(都庁など)では、教養択一の時事問題として、試験の実施年度の国家予算が出題されることがよくあります。

また、試験の実施年度の予算は、教養論文対策や面接対策としても非常に大切。なぜなら、上述のように、今年の試験が行われているときには令和2年度予算の執行の真っ最中ですから、採用する側から見れば、試験の実施年度の予算=令和2年度予算を知っておくというのはむしろ当然ともいえるからです。

具体的には、国家公務員試験での官庁訪問の場合、訪問先の省庁の業務内容について、令和2年度予算を前提とした話が出る可能性も十分ありますし、地方自治体の試験で配点の高い教養論文で問われる各種行政課題についても、令和2年度予算の知識が生きることは当然でてきます。

このように、教養択一対策としても、教養論文対策としても、さらに面接対策としても、令和2年度予算は非常に重要なのですが、予備校の講義でも扱われることはほとんどなく、また各種時事対策本でも扱っていないものも多く、ほとんどの受験生は、全く学習しないまま試験本番を迎えてしまいます。しかし、いざ取り組もうとしても、限られた時間の中で具体的な対策とることは非常に困難です。

そこで、今回のブログでは、成立したばかりの「令和2年度予算」について、

【1】時事対策向け
【2】教養論文・面接対策向け

に分けてまとめてみました。5分あれば読めますし、試験当日、面接当日に見直すだけで使えるように書いたので、ぜひ活用してください。

なお、この令和2年度予算には、新型コロナウイルス感染症対策に関する予算は含まれていません。感染症対策の予算は、補正予算として、今後の国会での議論等を通じて決定されていく予定となっています。

【1】時事対策向け

教養択一の時事で令和2年度予算が出題されたとしても、専門択一の財政学のように細かい内容が問われることはありません。過去問を見てみても、

「概要」
「概数」
「前年度より増えたか減ったか

の3ポイントを押さえれば十分対応できます。

<歳入>
▶一般会計の総額は、102兆6580億円で、前年度当初予算額に比べて1.2%増↑
▶租税及印紙収入は、63兆5130億円で、前年度当初予算額に比べて1.6%増↑
▶公債金は、32兆5562億円で、前年度当初予算額に比べて0.3%減↓
※公債金の8割弱が特例公債。

<歳出>
国債費は、23兆3515億円で、前年度当初予算額に比べて0.7%減↓
▶一般歳出は、63兆4972億円で、前年度当初予算額に比べて2.5%増↑
地方交付税交付金等は、15兆8093億円で、前年度当初予算額に比べて1.1%減↓
(主要経費別内訳)
社会保障関係費は、35兆8608億円で、前年度当初予算額に比べて5.1%増↑
▶公共事業関係費は、6兆8571億円で、前年度当初予算額に比べて0.8%減↓
▶文教及び科学振興費は、5兆5055億円で、前年度当初予算額に比べて1.5%減↓
▶防衛関係費は、5兆3133億円で、前年度当初予算額に比べて1.1%増↑


【ポイント】

★一般会計は当初予算として8年連続過去最大を更新
★当初予算としては昨年度に引き続き2年連続で100兆円を超えた。

★租税及印紙収入は、バブル期を超えて過去最大

★10%となった消費税収は、前年度当初予算に比べて2兆円以上増加
社会保障関係費は、7年連続で30兆円を超え過去最大
社会保障関係費の中では、少子化対策前年度当初予算に比べて28.9%増大幅に増加しているのが目立つ。
★防衛関係費が、5兆円を超えており過去最大
★公債依存度は、31.7%程度とやや低下した(前年度当初は32.2%)。

【2】教養論文・面接対策向け

★教養論文で頻出の少子高齢化問題について出題されたら、社会保障関係費は7年連続で30兆円を超えて過去最大を更新しており〜」とか少子化対策費も昨年度に比べて約3割増と大幅に増えており〜」といった具体的な数値を入れた説得力ある記述を入れることができる。
★財政の健全性の観点からは、公債金や国債費、公債依存度などの数値は前年より改善しており、また税収は前年より大幅に増加しているので、「国家財政はさらに悪化しており〜」といった趣旨の記述は入れないほうがよい。
★「令和2年度予算のポイント」として、消費税増収分を活用した高等教育の無償化幼児教育・保育の無償化を行い、また、臨時・特別の措置(1兆7788億円)として、キャッシュレス・ポイント還元事業マイナンバーカードを活用した消費活性化策を行うことなどを挙げている。