「自分」基準ではなく「世の中」基準

公務員を目指すと、一度は悩む

「民間と公務員の違いってなに?」

という問題。面接試験でも定番の質問なので、どう答えるのが正しいのかと言った質問も多く、受験生を悩ませているようです。

もともと唯一これ!という正解などない問題です。

民間は利益追求で公務員はそうじゃない

とか、

民間は特定の人を対象としているけど公務員は全体と対象としている

とか、

民間は競争があるけど公務員は競争がない

とか、

民間にはリストラがあるけど公務員にはない

とか、本当にそうなの?ということも含めていろいろなことが言われています。

仕事を捉える基準は何か?

ここでは、何を基準にして仕事を捉えるのか、という点に焦点を当てたいと思います。

そう捉えると、

民間は「自分」基準

公務員は「世の中」基準

ということになると思います。

民間の個人や企業が行う業務は、すべて「自分(自社)」基準です。簡単に言えば、自分(自社)でやりたくないことはやらなくても全く問題ないということ。自分でいいなと思ったこと、また作ったら売れるかなとか、広まったら自分(自社)が有名になるかなとか、とにかくやるかやらないかは自身で決めて問題ありません。

もちろん実務レベルとして、自分(自社)が売りたいと思っても需要がなければ売ってもダメじゃん、という議論はありますが、売りたいと思えば、プロモーションなどを工夫して売れるようにもっていくことは可能ですし、そもそも売れないと思えば売らなければいいだけの話。いずれにせよ自身で決めることができるという結論は揺るぎません。

もし、個人レベルで会社の方針が気に食わないのであれば、転職するなり独立するなりして自分のやりたいことを追求すればいいだけの話であって、民間であるという立ち位置は不変です。

一方、公務員の業務は、すべて「世の中」基準です。世の中、すなわち社会から求められることが業務の出発点となります。例えば、現在どの自治体も力を入れて取り組んでいる待機児童対策。誰もが知る「保育園落ちた。日本死ね」のフレーズで注目されるようになった日本の待機児童対策ですが、世の中から求められることに行政が積極的に取り組むことが要請されている典型例です。

 公務員に向いている人

公務員の業務を考えるにあたって、自分がやりたいからとか、自分が関心があるから、というのは出発点となりません。公務員である以上、自分がやりたいくないと思っても、地域社会から求められるものであれば少なくとも検討せざるを得なくなります。

結果的に予算面や優先順位などの問題で求められることすべてを手がけるということはできませんが、社会からは求められているのに自分はやりたくないのであれば、公務員であり続けることはできなくなります。

このように考えると、公務員に向いている人はやはり広く社会問題に関心がある人、ということになります。そして、そういった社会問題に取り組んでそれを解決しようとすることこそにやりがいを感じるという人、すなわち、

社会の幸福=自己実現

と認識できるであれば、公務員になってもきっと仕事に対して前向きに取り組むことができると思います。