地方紙を読もう

就活に欠かせないアイテムとされる「新聞」。新聞にはさまざまな情報が掲載されており、公務員試験においても、時事・教養論文・面接対策などに必要です。ただ、ひとくちに新聞と言っても数多くあるため、何をどう読めば効果的なのかは千差万別です。

そこで今回は、「地方紙」の読み方とその効果的な活用法について書いてみたいと思います。

一般的に「地方紙」とは、読売や朝日、日経などの「全国紙」と異なり、特定の地方限定で発行されている新聞のことを指します。地方紙には、全国紙には掲載されない記事が豊富で、その地域の自治体とも密接な関係があるため、地方行政に関する情報を得ることができます。47都道府県それぞれに1紙もしくは複数紙あり、例えば私の出身地・岡山県では「山陽新聞」が発行されています。

地方紙はどこで読めるか

比較的規模の大きい大学の図書館であれば、広く全国の地方紙が置いてあります。志望自治体のある都道府県の大規模な公立図書館に行けば、かなり昔のバックナンバーまであるのが通例です。

そうした図書館には、近隣の自治体の地方紙も置いてあることも多く、岡山県立図書館に問い合わせたところ、さきほどの山陽新聞岡山県)のほか、神戸新聞兵庫県)、中国新聞広島県)、四国新聞香川県)、日本海新聞鳥取県)、山陰中央新報鳥取県島根県)などがあるとのことでした。

これらの地方紙を、月に1度くらいまとめて読むと流れも分かって効果的です。ある程度のスピードで見出しを追いながら、気になる記事を見つけたらつまみ読みしていくというスタイルがいいでしょう。

地方紙ネタがスマホの検索を豊かにする

このようにして地方紙に目を通す習慣をつけると、そこから得た情報を元にした「スマホ検索」もより豊かにすることができます。一般的な受験生とは異なる視点や深い考え方を獲得することにもなり、結果的に面接試験で最も重要な「差別化」が自然にできるようになります。

試しに、2018年11月2日付の「山陽新聞」をざっと読んでみましょう。

・「復興ボランティア減少」
・「認可保育所1次募集開始」
・「映画『ハルカの陶』備前ロケ順調」

の3つの見出しが目に止まりました。

これらはそれぞれ、

・災害対策/ボランティア対策/地域コミュニティ活性化
・待機児童対策・少子化対策/人口減少対策
・観光対策/地域活性化

といった行政課題と関連があるニュースです。

これらの行政課題は予備校や市販の対策本でも扱われていますが、当たり障りのない、ありふれた内容に過ぎません。

地方紙を通じて「生の情報」を仕入れる習慣があれば、リアルで具体的な行政の対応を目の当たりにすることができます。また、そういった習慣が公務員の仕事に対するイメージを明確にし、受験勉強へのモチベーションも高めてくれるのです。

他の自治体の地方紙も読む

近年は個々の自治体単独では解決できない行政課題が数多くあります。環境対策や観光対策などは、自治体単独で行うよりも近隣の自治体と協力することで高い効果を上げることができます。
こうした行政課題を広い視点で検証するには、自分が志望する自治体で発行されている地方紙だけでなく、周辺の地方紙あるいは遠隔地の地方紙にも対象を広げてみてください。志望自治体ではまだ実施されていない効果的な施策などが参考になることも少なくありません。

もし旅行などに出掛けた際には、ホテルや旅館にもその地域の地元紙が置いてあることがあります。そうした機会も利用して「地方紙からの面白い政策探し」をやってみるのも、試験対策として非常に有効です。