面接官は面接シートをナナメ読みする

受験生が非常に重視している「面接シート」。これって、面接官はどのぐらい時間をかけて読んでいるのか、ご存知ですか?

その答えは、

「数分あるかないか。」

これは、公務員試験の面接官だった方数人にヒアリングしたので、概ね間違いのない数字です。

受験生は誰しも、かなりの時間をかけて面接シートを作り込こみます。それなのに、実際の面接の現場では、それほど時間をかけて読んでくれるわけではないのです。ナナメ読みされればまだマシなほう。中には、面接シートをあえて読まずに、面接本番の質問で判断するという面接官も存在します。

こうした現実を冷静に踏まえれば、受験生と面接官とで「面接シート」の捉え方に大きな違いがあることがわかると思います。

面接シートとESの違い

では、なぜ面接官が面接シートをそのように(受験生からしてみればかなり軽い)位置づけているのでしょうか?

それは、公務員試験における面接シートと、民間就活におけるES(エントリーシート)とを比較すると分かりやすくなります。

面接シートとESとは、自己PRやこれまでに力を入れたこと、志望理由、関心のある業務など、記入する項目が非常に似ています。そのため受験生は、面接試験における位置づけも同じであると錯覚しがちです。

しかし、両者の位置づけには違いがあります。

それは、「シートのみで合否が決まるかどうか」という点です。

民間就活におけるESは、それ自体が評価対象となるため、ESのみでまず第一関門の合否が決まり、そのあとのSPIや面接に進めるかが決まってきます。

一方、公務員試験における面接シートは、それ自体が評価対象となるのではなく、そのシートを見ながら面接官が質問して、その面接での質疑応答に対する評価で合否が決まります。

これが、公務員試験における面接シートと民間就活におけるESとの決定的な違いです。この違いを意識ぜずに、面接シートの捉え方を誤ると、面接試験における合格確率が低くなる可能性すらあります。面接対策においては十分に注意してください。

面接シートはわかりやすくシンプルに

このように、公務員試験の面接は、面接シート「のみ」で突破するものではありませんから、過度に時間をかけて作り込む必要はありません。面接シートは、面接官が受験生に質問する際の「参考資料」に過ぎないのだということを前提に、「わかりやすくシンプルに」書いてください。

要は、短い時間で流し読みしたとしても、アピールポイントがちゃんと目に止まるように書けばいいのです。

面接シートに悩みすぎるよりずっとずっと大切なのは、「面接本番でどのように話すか」ということ。面接本番でしっかり自分の考えを伝えるトレーニングを積むことこそ、面接試験対策における最重要課題なのです。